札幌医科大学附属病院 看護部

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認定看護師会

「認定看護師会」のお知らせ一覧

認定看護師会の活動内容について

院内の教育活動

院内の看護師を始めとした多職種を対象にした研修会の講師を行います。

院外の教育活動

地域に根ざした当院の理念を元に、道民の皆様へ向けた市民公開講座を開催しています。また、札幌市内の病院・訪問看護ステーションなどに従事する看護職を始めとした多職種を対象に看護セミナーを開催しています。

定例会議

月に1回、定例会議を開催し、各分野からの活動報告や情報交換などを行っています。また、院内外の学習会などの企画と運営のための話し合いを行っています。

認定看護師の役割について

認定看護師には、

①個人、家族及び集団に対して、高い臨床推論力と病態判断力に基づき、熟練した看護技術及び知識を用いて水準の高い看護を実践する。(実践)

②看護実践を通して看護職に対し指導を行う。(指導)

③看護職等に対しコンサルテーションを行う。(相談)

という主な役割があります。多くの患者様やご家族に、最新のエビデンスや知見に基づいた、熟練した看護を提供するのみではなく、他の看護師に対して知識や技術を伝達し、看護の質の向上を目指します。

それぞれの道に進んだ人の声(令和6年度)

救急看護認定看護師 

認定看護師を目指したきっかけ

看護師4年目から救急分野に携わり、急性期疾患や外傷、災害医療等多くの知識を学び経験を重ねてきました。認定看護師となり、自己の看護観を活かし救急看護に貢献していきたいと考えました。

現在の活動について
  • 院内研修講師、RST・急変対応委員会活動
  • 院外研修講師、日本DMAT、JNTECインストラクター
メッセージ

救急看護は対象者や疾患が幅広く、各々の特徴を踏まえたフィジカルアセスメントや迅速な判断力、推論力が必要です。そして多職種とのチーム医療が重要であり、看護師は患者とチームを結ぶ懸け橋として中心的な役割を担っています。学びや経験を重ねるたびに活動の場も広がり、とても魅力がありやりがいのある分野です。

摂食・嚥下障害看護認定看護師 

認定看護師を目指したきっかけ

急性期重症患者が治療を乗り越えた後に気管切開などを行ったことによって摂食嚥下障害が残ってしまい、家族が受け入れられずに自宅に帰ることができないという事例を経験しました。このような患者に対して、看護師の立場から早期に経口摂取に対するアプローチができれば予後を変えることができるのではないかと考え、摂食・嚥下障害看護認定看護師の取得を目指しました。

現在の活動

現在は高度救命救急センターEICU病棟でスタッフとして勤務しながら、急性期重症患者に対して誤嚥予防に向けたケアや知識の普及、摂食嚥下リハビリテーションの早期介入に向けた取り組みなどを主に活動しています。また、摂食嚥下支援チームとして自部署だけではなく、院内全体からコンサルテーションを受け、摂食嚥下障害を有する患者・家族への対応ならびに各部署での困りごとの解決に向けた支援を行っております。特徴的なものとしてはミールラウンドといって、多職種で摂食嚥下障害やリスクのある方に対して昼食時に訪問し、実際の摂取場面を観察しながら食事形態の調整や食べ方の指導などを行い、誤嚥・窒息の予防に努めるとともにスタッフ教育へとつなげています。

メッセージ

僕は学生の頃より看護師は日々勉強と教わり、現在もそれが身についていると思います。人の一生に関わる職業であると同時に、疾患や治療など医療についても働いてから学ぶことはとても多いです。そのような中で働いていくからこそ、様々なことに興味をもってどんどん学んでほしいと思いますし、より学びを深めることができる資格取得などのチャンスがあれば、ぜひ積極的に失敗を恐れずに挑戦してほしいと思います。こういった経験は後々、自分の大きな力となります。